2012年6月1日金曜日

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震災がれきの試験焼却 地元区長会が反対

[2012年06月01日 14:40]
東日本大震災で発生したがれきの広域処理で大分県、津久見市が太平洋セメント大分工場(同市)で試験焼却を実施する方針を決めたこと に対し、工場の地元の青江地区区長会(加藤一公区長会長)が現時点でがれき処理受け入れに反対する方針を決めたことが1日、分かった。工場は「地元の同 意」を受け入れの前提にしており、県、市は厳しい対応を迫られる状況となっている。
 加藤会長と比永太洋副会長が取材に対して明らかにした。区長会が5月30日夕、6人全員で今後の対応を協議して決めた。「十分な論議が行われないまま、 市長が県で受け入れ表明をしたのは拙速」「風評被害への対応について説明が不十分なままで区長として責任を持てない」など批判的な意見が相次いだという。
 協議の結果、青江地区区長会として「市長の説明不足」を主な理由として、現時点での受け入れ容認は難しいと判断した。加藤会長は「議会での論議と住民への十分な説明が必要」としている。
 県廃棄物対策課の氏田尚之課長は「非常に残念。試験焼却の要請をする前に説明会を開いており、手順を踏んでいることは評価してほしい」。太平洋セメントへの要請や再度、説明会を開くかは「事実関係を確認し、対応を市と協議したい」とした。
 工場の野中真澄総務課長は「地元の同意が前提になることは変わっていない。これまで近隣地区との関係を大切にしてきた。区長の反対は今後の操業にも影響し、度外視するのは厳しい」と話した。

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