2012年6月5日火曜日

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大分のニュース

津久見市長、がれき試験焼却撤回

[2012年06月05日 10:14]
がれきの広域処理について、試験焼却実施の受け入れを撤回したことを説明する津久見市の吉本幸司市長=4日午後2時、津久見市役所
東日本大震災で発生したがれきの広域処理について、津久見市の太平洋セメント大分工場での試験焼却実施受け入れを表明していた吉本幸 司市長は4日、市民への説明が十分でなかったことなどを理由に受け入れを撤回した。地元市長の判断を根拠に、県が急いでいた同工場への協力要請はいったん “凍結”となる見通し。市はがれきを広域処理する方針は維持しており、市民に理解を求める考えだが、具体的な時期は「相当時間がかかりそう」とし、めどが 立ってない。
 県が5月27日に同市内で試験焼却について開いた説明会では、健康被害や風評被害などを理由に反対意見が相次いだ。吉本市長は「反対は一部」などとして 2日後の29日に受け入れを表明。これに対し、同工場のある青江地区区長会などが「拙速すぎる」として反対する方針を決めるなど反発が広がっていた。同工 場も「地元の同意が前提。地元区の反対があれば(実施は)難しい」としていた。
 4日の定例記者会見で吉本市長は「市民、区長、議員に混乱を招いたことをおわびする。(受け入れ表明は)前もって議員や区長に説明する必要があった。時 間をかけて説明する必要がある」と謝罪。市民への理解が広がらなかった理由は「県の説明が専門的になりすぎ、市民に分かりにくかったこと」などを挙げた。
 今後は「試験焼却の主体の県と協議する。議会や区長会にまず相談し、市民への説明が必要とされれば市民対象の説明会も開く」と話した。

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